フランス人は夏のバカンスが長い。
待ちに待った夏休みがやってくると、皆こぞって南へ下っていきます。 そう、コート・ダジュールめざして。
コート・ダジュールと聞いて、すぐにワインを思い浮かべる人は少ないかもしれない。
ワインより、高級リゾートや真っ青な海の方が印象深いですね。
でも国際空港のあるニースを離れると、モナコやカンヌなどの街を除けば、比較的小さくて可愛らしい村々が点在しています。
マティスやピカソ、コクトーなど多くの芸術家が住んだコートダジュールの可愛らしい村々は、何度訪れてもまた、翌年戻って来たいと思わせる美しい場所です。
一言で終えるにはあまりに短すぎるくらい、プロヴァンスの旅の見所はあまりにもたくさん在りすぎて書ききれないくらい。旅の拠点となるのは、ローマの遺跡が多く残るアルルから、法王庁で栄えたアヴィニヨン、プロヴァンス最古の都市で美しい港が今も漁業で栄えるマルセイユ。そして地中海沿いに車をひたすら東へ走らすと、リゾート地のニース、モナコへ到着します。モナコを出ると、イタリアとの最後の国境であるマントンに到着します。イタリア色の色濃い、カラフルで可愛い街並みに思わず港を散歩し、時が経つのを忘れてしまいそうです。
リゾート地としてだけではなく、このあたりはプロヴァンス地方と呼ばれ、ワインも郷土料理も美味しいものがたくさんある地方。パプリカやズッキーニ、トマト、ハーブなど、色鮮やかな野菜を使った料理が有名です。ニースサラダやブイヤベースはもう日本でもお馴染みですね。
料理法は、バターや生クリームは使わず、オリーブオイルやニンニクでシンプルに仕上げます。
ワインは人気のロゼから白、赤ワインは恵まれた気候のおかげで、ブドウの色付きがしっかりとして、タンニンが豊富なワインが生産されます。
特に、この地方の赤ワインは、恵まれた気候のおかげで、肉厚で濃厚なボディのワインが生産されます。
写真は、“グルナッシュ”という、南仏のワインに多く使われているブドウ品種。
ロゼは日本では赤ワインほどの人気はないけれど、夏のこの地にくるとそんな料理を目の前にして、冷たく冷やしたロゼワインを注文しないわけにはいかなくなります。
料理とワインの相性は、味のバランスだけでなく、、同色のものをあわせること。これは良く言われていることです。
プロヴァンスの料理はトマトやパプリカが欠かせないので、鮮やかなトマトの色とロゼのピンクが、さらに美味しいマリアージュを生んでくれます。
子羊のコンフィのトマトファルシー
(写真右)
ファルシーとは“詰める”
の意味。
ひき肉を使うことがポピュラーだけれども、このレシピでは子羊の肩スライスをたまねぎとじっくり炒め、最後にドライいちじくを細かく切ったものをあえてトマトの中に詰めました。
ロゼワインを買ったけれど、さてお料理に何を合わせよう?というときにオススメの一品です。 ドライフルーツは是非入れてみて!イチジクがなければプルーンや干しブドウなどでも、お料理に一味美味しさをプラスしてくれます。
ニース風サラダ
(写真左)
ビストロ定番の具だくさんサラダといえばこちらのサラダ。フランスのビストロでは食べきれないくらいの量が、お皿いっぱいに盛られて出てきます。
でも多くのビストロにあるニースサラダの具であるジャガイモ、インゲン は、実は正式なニースサラダのレシピには入っていないのです。でも茹でたてのジャガイモを、ドレッシング でマリネしてサラダに加えるととても美味しい。私のレシピではもちろんジャガイモ入りです。だからニース風サラダ!
プロヴァンス風トリップの煮込み
(写真左)
トリップ(Tripe)
は、牛の第2番目の胃袋のこと。本場のイタリアと同じようにトマトで柔らかく煮込みます。
トリップには脂肪分が全くナシ。煮込めば煮込むほど柔らかく口の中でとろける味わいに仕上がります。
ジャガイモが入っているのが、プロヴァンスの港町マルセイユ風とか・・。私のレシピではジャガイモを、生クリームとブイヨン、グリュィエールチーズでピューレにします。
|